【前編】人が成長するとは、どういうことか(オススメの本より)

はじめに
自分で自分を育てていこう!習慣化コーチのこんちゃんです。
今日は土曜日、オススメの本をご紹介。鈴木規夫さんの著書「人が成長するとは、どういうことか」を読んでいます。何せ514ページもあるので、まずは第一部(序章~第4章)までを前編として2回に分けてご紹介したいと思います。
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オススメポイント
人間の発達について専門的に学ぶことができる
私もよく「人の成長には~」という話をしますが、やや難易度は高いものの事例を交えて専門的に紹介されているので、自分や他人をイメージしながら理解が深まっていくように感じます。体・心・魂・影という4つの領域から探究していく必要性や、発達のメカニズムやプロセスについて、それぞれの発達段階における能力や特徴を知ることで、発達志向型能力開発(インテグラル・アプローチ)の概要が分かる内容になっています。
発達段階の一覧(一部抜粋)
注目!
●前慣習的(インフラレッド~レッド)・・・個人は、この瞬間に自己の内に生まれる衝動や感覚や欲求に従属する状態を脱して、将来を視野に入れた「計画」に基づいて、それらを意図的に制御できるようになる。自己の内に次々と生まれるさまざまな衝動に振り回されるのではなく、それらを対象化して言葉を用いて概念的に組み立てられた「計画」に基づいてそれらを満たそうとするようになるのである。
●慣習的(アンバー~オレンジ)・・・それまでの段階を規定していた、自らの自律性を発揮して欲求を満たそうという「利己的」な在り方そのものを高次の視点から対象化して批判的に眺め、その誘惑に抗えるようになる。私が実現しようとしていることが、新たに内面化された規範や規則や期待の観点から見て望ましくないものであることが明らかになる時には、そこで良心の葛藤に苦しむことができるようになるのである。発見された多様な「私」を自己の中に包容・統合していくことこそが慣習的段階の重要な目標である「個としてのアイデンティティを確立する」ということなのである。
●後慣習的(グリーン~インディゴ)・・・今、目の前に存在する社会に適応するために都合のいい自己の側面や特質だけで生きるのではなく、それまでは排除や抑圧の対象とされてきたものも含めて、自己の全体性として生きようとするのである。時代や社会の中で条件づけされた「自我」の「檻」から自由になり、この世界において人間として生きるということが本質的に宿すことになる普遍的な課題や問題に関心を移していく段階と言えるのである。感覚・衝動・希求・感情・思考・直感・霊感・倫理をはじめとする自己の存在に内包されるあらゆる要素が統合され、活用されることになる。
はじめにより
注目!!
この複雑化の一途を辿る21世紀において、我々が自己と他者の成長を実現・支援しとぃくうえで必要となる統合的な能力開発の方法論を提示する。具体的には、ケン・ウィルバーのインテグラル理論を参照しながら、「水平的な発達」と「垂直的な発達」の両方を統合的に実現していくための方法を紹介する。本書は、基本的には、営利・非営利を問わず、実際にクライアントの支援に携わるプロのコーチやコンサルタントやセラピスト、および、組織の人事関連部門において人材育成関係の業務に携わる中級~上級の読者を対象として書かれている。
⇒ 本書は「人の成長についての専門書」であり、これらの知識を知ったうえで対人支援を行うのと知らずに行うのでは大きな差が出てくると感じました。知識としてうまく活用しつつ、我々自身の自己の成長や発達を常に意識してクライアントさんたちと向き合う必要がありますね。
感想

人材育成やコーチングの仕事をしている
人の能力開発や成長に関心がある
という方には、ぜひ手に取ってもらいたい1冊です!
本書の中で何度となく出てくる注意事項として「感覚や直感に基づいて自己や他者の発達段階を「測定」したり「判断」したりすることを慎まなくてはならない」とあります。こういう発達理論を学んで「この人はこれくらいのレベルだな」と実際のクライアントさんに勝手に当てはめてはいけないということですね。
文中にもありますが、人はそんなに単純なものではなく、どの領域で判断するかによっても違う側面が見えるもので、さらにその時のコンディションや環境によっても見え方が変わってくるものなので、我々素人が少しかじったくらいで正確に分かるものではないというわけです。ただこういう理論があるということを知ったうえで、自身の対人支援にどう活かすか、どうアプローチしていくことが効果的なのかを考える材料としてはとてもロジカルで理解しやすいものだと思いました。
また本文には「基本的には、自らの発達段階よりも高いところにいるクライアントを支援することはできない」とあります。自身の発達段階や成長について実践を通じて高めていく必要があるわけで、後編の「発達志向型能力開発を実践する」もしっかり読み込んで活かしていきたいと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか?次回の「後編」もぜひ楽しみにしていてください。
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