言い方を変える習慣

言い方を変える習慣

はじめに

みなさん、自分が伝えたいことって相手に伝わってますか?そんなつもりじゃなかったのに、とか、いつも相手にムスッとされるとか、どうもうまく伝わらない時ありますよね。

自分が何気なく発した言葉で、雰囲気が悪くなったり、相手からよそよそしい態度を取られるようになったり。でもその原因は、なかなか自分では気づきにくいものです。

今回は、特に管理者の方の職場での「言い方」について、習慣化の観点から探っていきたいと思います。

「いつも気をつけてるから、言い方を変える必要はない」という方もいるかもしれません。でも、立場や役割が変わることで、なんかうまくいかないんだよな…と思っている方はぜひ参考にしてみてください!

※具体的には、部下やメンバーに対して指示や意図がうまく伝わってない気がする、という状況をイメージしています。

よくある事例から

メンバー

「A課長って、いつも厳しく問い詰めてくるから気軽に相談できなくて…」
「うちのB部長は、いつも急かしてくる。こっちも忙しいのに全然分かってくれない…」

管理職

「まずは自分で考えて、困ったら早く報告して欲しい。」
「いつも提出期限に遅れるメンバーがいる。何で締切を守れないの?」

こんな話、よく聞きませんか?お互い不満が溜まっていて、こういう職場ではなかなか成果を出すのも難しそうですね。

私はこんな時、管理職の方にメンバーに対して普段どんな声かけをしているか確認します。そして、よく使う「言葉」と「その理由」を聞くことにしています。

A課長:「なんで?」⇒ 理由が聞きたい。考える力を養って欲しい。自分で解決できるようになって欲しい。

B部長:「終わった?」⇒仕事の進捗が知りたい。忘れていないか確認したい。余裕を持って仕事をして欲しい。

でもこの言い方では、残念ながら「厳しい人」「うるさい人」って思われても仕方ありません。もったいないですね。

相手に配慮しながら、聞きたいことや意図が伝わる言葉に変えるとしたら、どんな言い方がいいか一緒に考えてみましょう。

例えば・・・

メンバー

残業していいか聞いてきたメンバーに対して…

上司

そうなんですね、分かりました。

相談してくれてありがとう。

理由を聞いてもいい?何か困ってることある?

メンバー

締切が迫っている資料を提出してこないメンバーに対して…

上司

急かしてごめんね。

明日終日不在だから、今どんな状況か教えてもらえる?

どこか行き詰ってる?何か手伝えることある?

今日からできるワンポイントアドバイス

こんちゃん

1.自分の口癖に気づく

2.具体的に、変換ワードを決める

3.相手の反応をよく観察して、毎日振り返ってみる

1.これ、とても大事です!自然と発している言葉なので、悪気はないかもしれません。でも言い方ひとつでメンバーのモチベーションは変わります。家族や友人、身近な人からフィードバックをもらうのもいいと思いますよ。

2.どんな言葉に変換するか決めましょう。困ったら、「ありがとう」からでもいいですね。ちなみに「○○してもらえる?」「○○してもらっていい?」はいろんな場面で使える私のオススメワードです。

3.最初は必ず違和感があります。でも意識して変えようとしているあなたの姿勢は、必ずメンバーに伝わりますよ。次第に相手の表情も変わってきます。毎日記録してみると、自分の心の変化にも気づくはず。焦らず、少しずつ慣れていきましょう。

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました。何かのヒントになれば嬉しいです。

まずは家族からスタートしてみて、慣れたら仕事のメンバーに展開するのもいいですね。

あなたも今日からゆるめながらラクになる、「言い方を変える」習慣にトライ!