パーソナルヒストリー③
はじめに
前回は、20代後半の暗黒時代から転換期までをご紹介しました。
パーソナルヒストリーは今回で最後になります。人事の経験から習慣化をビジネスにした経緯を綴っていきます!
人事のキャリア
20年以上、規模も業界も違う3社で一貫して人事の仕事をしてきました。人事って何となく採用や研修など、キラキラしたイメージがあるかもしれません。
でも実は経験を積めば積むほど、本当に幅広く、経験や専門知識が必要で、仕事の悩みは尽きませんでした。ほんの一例ですが、パワハラ、セクハラ、メンタル、いじめ、横領、自殺…。
時には正解のない難題にぶつかり、人事ならではの辛く苦しい場面にも遭遇しました。そんな時、いつも自分の無力さを感じ、本当に自分の対応はこれでよかったのかと何ともやるせない気持ちになったものです。
会社の立場、相手の立場、自分の考えや想い、常にそのバランスを試されていたように思います。そして次第に、人と組織の可能性を追求するために必要なことは何か??と考えるようになり、ピンと来たのが「習慣化」でした。
習慣化をビジネスに
社労士の勉強をしている時に、「コツコツ続ける」ことができなくて、社労士の受験を諦めたり挫折したりする先輩や同僚をたくさん見てきました。そしてそれは社労士に限らず、英語の勉強、昇格試験、ダイエット、禁煙、いろんな場面で続けられない悩みを抱える人が多いことにも気づきました。
苦手な人が多いということは、「コツコツ続けられる」ことは自分の武器であり強みである。だからこれを活かして、自分のやりがいを求めて自分が成長したい、と、30代の私はひたすら自分のことだけを考えてキャリアを積んでいました。
それが大きく変わったのが40代になってすぐのことです。実は30代の頃から婦人科系の疾患があり、これが子どもを持つことをためらっていた理由のひとつでした。40代になり、いよいよ子どもか手術のどちらかを選択しなくてはならない時期が来てしまいました。
結果、手術を選んだ私は、そこで人生感ががらりと変わりました。今まで、ひたすら自分自分と自分のことにだけ矢印を向けていましたが、手術をしたことで不思議と「自分が誰かの役に立てることって何だろう」「世のため、人のためになるにはどうすればいいんだろう」と考えるようになりました。
そして自然と思い浮かんだのが、自分の武器で隠し技だった習慣化でした。これを使って、困っている人の役に立てないか、そのためにどうすればいいんだろうと思った時に、たまたまテレビですでに「習慣化」をビジネスにしている人を見たのです。
今思えば奇跡的な出会いですが、その時見た習慣化コンサルタントの古川武士さんから、自己流だった習慣化を体系的に学び、習慣化コーチ®を取得して今に至っています。
今後の展開
紆余曲折ありながら、うまくいかないことも多く険しい道を選んできた人生でしたが、その中で学んだことはたくさんあります。
子どもの頃に試行錯誤して身につけた、毎日勉強する習慣、期日までに提出物を出す習慣、大人になるにつれて無謀な挑戦で身につけた、マイナスの状況から抜け出すための思考のクセ、壁にぶつかった時の捉え方や行動の変え方。ひとつひとつの経験が、今クライアントさんと一緒に「習慣化」を作り上げるために役に立っていると感じています。
だからこそ、習慣化を最大限活用しながら、クライアントさんの可能性を引き出して、もっともっと習慣化の価値や意義を世の中に広めていきたい。今はそんな想いでいっぱいです。
子どもの頃の早寝早起き、片付け、歯磨きのような生活習慣とは大きく違う、大人の習慣化。それは、自分で決めた自分との約束を、自分の意志で守り続けること。
自分と仲良くなる手段として、一緒に習慣化を活用していく仲間が増えていくことを心から願っています!
おわりに
パーソナルヒストリー③までお付き合いいただき、ありがとうございました。長々と暑苦しく、また読みづらい部分もあったかと思いますが、そこはご容赦ください。
このパーソナルヒストリーを書きながら、まずお伝えしたいと思った「期日を守る習慣」についてを次回のテーマにしたいと思います。お楽しみに!