「転職活動の闇」を客観的に考える

転職活動の闇を客観的に考える

はじめに

自分で自分を育てていこう!習慣化コーチのこんちゃんです。

今日は木曜日、心のつぶやきの日。前々から感じている「転職活動の闇」について思っていることを書いてみようと思います。

私は人事で中途採用業務の経験も長くて、さらに私自身2回転職をしています。人事と候補者それぞれの立場から「闇(=難しさ)」を感じていて、それをここでお伝えすることでみなさんが後悔なく、思い描く未来に進むためのヒントになれば嬉しいなと思っています。

身近な転職事例から

以前は「35歳の壁(=35歳を過ぎると急に求人数が減り転職が難しくなる)」とも言われていましたが、今はずいぶん状況が変わってきています。少なくとも私の周りでは、ここ半年ほどで40代の方が何人も転職しました。最近はいろんな働き方が選べるからこそ、転職に対して難しさを感じる方も多いのではないでしょうか?

以前同じ職場で働いていた先輩は介護を理由に退職しましたが、家族で相談して地元には戻らず関東で転職したものの、雰囲気や働き方に馴染めず1年で元の会社に再就職しました。また別の先輩はデイトレーダーで独立しようと退職したものの、なかなか軌道に乗らず1年後に別の会社に転職しました。

身内の事例で恐縮ですが、私の姉は公務員として働いています。彼女は職を転々として4年前に「氷河期世代向け中途採用試験」を受けて採用され、ようやく安定した仕事に就けたパターンです。ただやはり仕事は大変なようで、給与や福利厚生だけですべて満たされるものではないんだなと思って話を聞いています。

他にも、少し前に転職したもののこれまでの成功体験から価値観や考え方が変えられず馴染めなくて困っている50代男性や、今の会社で人間関係がうまくいかず転職を考えているけど一歩踏み出せない40代女性の知り合いもいます。

結局、転職をする時の準備が整わないまま次を決めてしまったり、「本当にやりたいこと」を深掘りできていないことが根本の原因なのでは?転職は人生においてそう何度も経験するわけではないので、転職エージェントの言葉だけを鵜吞みにしてしまうパターンも多いのかなと思ったりします。

転職活動の成功のカギ

結局自分が仕事で満たされるためには「何のために働くか?」を明確にすることが大事で、さらに”生活”、”家族”、”自分”、”社会”、それ以外にも複数の要素でどれに比重を置くか。これもその時々によっても変わるものなので、都度アップデートさせて自分が認識することがポイントになってきます。

いろんなきっかけやタイミングで「転職」という選択肢が思い浮かんだら、そこからもう一歩しっかり時間をかけて踏み込んでみることをオススメします。「なぜ?」「どうなりたい?」「そこで身につけたいスキルは?」「その先はどこを目指す?」いろんな観点から自分に問いかけてみるのがいいですね。

それが結果的に「本当にやりたいこと」と結びつくイメージができたら、自然と「どういう会社で、何のために転職するか」という行動までつながってくるのではないかと思います。

誰に相談すべきか??

ただ転職を考えた時、なかなか1人でこれらを客観的に考えることって難しいですよね。「誰かに話を聞いて欲しい」「アドバイスが欲しい」と思った時にいったい誰に相談すればいいのか?実はここがすごく難しくて、私が「転職活動の闇」と感じるところです。

  • 家族・・・「妻ブロック」なんて言葉もあるくらい、家族はみなさんの収入に一番左右される存在です。子どもを含む自分たちの生活を考えると、手放しで応援できないこともありますね。
  • 友人や同僚・・・仲間が抜けて置いて行かれるような寂しさやうらやましさもあり、年収が上がるなんて聞いたらそれだけで「その分忙しくて大変そう」なんて反対されるかもしれませんよね。
  • 今の会社の人事・・・「転職を考えているんだな」と思ったら先手を打って昇格や配置転換を打診することはあるかもしれません。でもそれは急に辞められたら困るという会社都合であって、その人の人生や価値観に100%寄り添ってあげられないのが現状です。
  • 応募先の会社の人事・・・「採用人数」が人事の業績目標になっていて、候補者や会社のメリットより自分の評価を上げるための採用になっていることもあります。都合のいいことだけ伝えて入社させ、その後ギャップを感じて定着せず辞めていく。いつまでこれを繰り返すんでしょうね??
  • 転職エージェントの方・・・もちろん親身に相談に乗ってくれる方も多いと思います。ただこの方たちはみなさんが転職してくれたら、転職先の会社からみなさんの年収の30~35%の報酬がもらえます。転職エージェントさん個人の収入に直結するわけですから、どこまで候補者に寄り添えるか、これもなかなか難しいところです。
  • ハローワークのキャリアコンサルト・・・知識や経験から専門的なアドバイスはもらえると思いますが、時間内に効率よくまわすことも求められ、1人1人に時間をかけて対応するのも限界があると思います。相性もありますよね、きっと。

もちろん人によりますが、こうして考えると「客観的に相談に乗ってもらう」って想像以上に難しくて、みんなどこかで無意識に自分の利益やメリットを考えて思いを押しつけてしまうものです。このあたりが私が「転職活動の闇」と言っているところで、100%候補者のことだけを考えてアドバイスしてくれる人を探すってかなり難易度が高いと思います。

だからこそ、偏らずいろんな人にバランスよく意見を聞いたうえで、自分の意志で「どういう会社で、何のために転職するか」を決めて欲しいと思います。それが、みなさんの人生の質を上げて豊かに過ごすために、最も必要なことなのではないかと思うのです。

しかし改めて考えると、客観的にフラットな立場で候補者の転職相談に乗ってくれる人って誰だと思いますか?実は我々のようなコーチングの仕事していて、候補者が直接お金を払って相談できる人が一番確実なのかもしれませんね。(…とちょっと宣伝まで^^)

おまけ(私の経験から)

ちなみに私は、1社目→2社目、2社目→3社目、どちらも転職エージェントを利用しました。いい担当の方に出会えたこともあって「私自身が納得して決めた」転職ができたかなと思っています。

もう1つ、私は3社目に入社した時「この会社は組織で働く最後の会社、辞める時は独立する時」と決めていました。何年先かは分かりませんでしたが、会社という”組織”でやるべきことをやり切ったと自分が思えた時に卒業しようと思っていたので、これも1つよかった理由かもしれません。

私の経験も含めて、みなさんの転職に関するお悩みに真摯に向き合って、一緒に作戦会議ができる相談相手になれたらと思っています。もしご興味あればまずは公式LINEからご連絡お待ちしています!

おわりに

今日も最後までおつきあいいただきありがとうございました。

年末年始は自分に向き合ういい機会だと言われます。自分の人生、自分ってどう生きていきたいんだろう、そんなことを少し考えてみるのもいいのかなと思って、今日は”転職”というテーマで私の事例も含めて書いてみました。

あなたも今日から、自分をゆるめてラクにする、「転職活動の闇について考える」習慣にトライ!

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